
近年のサウナブームを受け、カシオ計算機が画期的な製品を市場に投入する。設定温度100℃までのサウナで使用できるサウナー専用腕時計「サ時計」SAN-100Hシリーズだ。10月17日の一般販売開始を前に、すでに大きな注目を集めている。
国内のサウナ愛好者は年間約1,779万人に達し、「ととのう」という言葉とともにサウナ文化が定着している。時間を計りながらサウナを楽しみたいというニーズは高いものの、一般的な腕時計は高温多湿な環境に対応できず、持ち込めないという課題があった。この問題を解決するために開発されたのが、今回の「サ時計」だ。
クラウドファンディングで約2,200台が9分で完売
この製品は一社員のアイデアから始まり、カシオの新規事業提案プログラム「IBP(Idea Booster Program)」を経て商品化に至った。マーケティング視点で顧客価値を生み出せる人材の育成を兼ねた同プログラムは、社員が新規事業の創出に挑戦できる仕組みとして機能している。
昨年実施された市場調査も兼ねたクラウドファンディングでは、約2,200台が開始からわずか9分ほどで完売するという驚異的な結果を記録した。レビュー評価は★4.6と高水準を達成し、「サウナに特化した時計を待っていた」「軽くて実用性があり好印象」「デザイン、使用感も素晴らしい」といった声が多数寄せられた。国内のみの実施だったにもかかわらず、海外のサウナ愛好家からの問い合わせも相次ぐなど、国内外を問わず高い関心を集めている。


サウナに特化した12分計機能を搭載
SAN-100Hシリーズの最大の特徴は、サウナの経過時間をアナログ針で測れる「サウナモード」(12分計)の搭載だ。通常の時計表示からボタンひとつで簡単に切り替えられ、サウナに入る目安となる12分間を手軽に計測できる。
100℃までのサウナでも動作する耐熱設計に加え、防水設計のケースに湿気の入りにくい樹脂を採用することで、時計内部が曇りにくい工夫が施されている。さらに、裏蓋のネジが肌に触れにくい構造にすることで、長時間の着用でも不快感を与えないよう配慮するなど、細部に至るまでサウナでの使いやすさを追求した設計となっている。
バンドには、温浴施設で馴染みのある鍵のカールバンドを採用し、着脱のしやすさにもこだわった。なお、腕に着用した状態での使用時間は15分以内が推奨されている。
2モデルを展開、プレゼントにも最適なパッケージ
カラーバリエーションは2種類。オレンジのバンドと白の文字板を組み合わせたSAN-100H-7Bと、バンドと文字板がブラックのSAN-100H-1Bを用意した。いずれもメーカー希望小売価格は16,500円(税込)だ。
専用パッケージには、サウナ、水風呂、外気浴というサウナルーティンをイラストで描いたデザインを採用。サウナ好きへのプレゼントとしても喜ばれる仕上がりとなっている。

カシオ計算機は「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」というパーパスを掲げ、これまでにない価値の創造に取り組んできた。今回の「サ時計」は、顧客ニーズに応えた製品開発によって、日常の中で新たな歓びや驚きを提供する同社の姿勢を体現した製品と言えるだろう。
製品スペック
| カラー | オレンジ(SAN-100H-7B)、ブラック(SAN-100H-1B) |
| メーカー希望小売価格 | 16,500円(税込) |
| 発売日 | 10月17日 |
| 使用可能温度 | 設定温度100℃まで |
| 推奨使用時間 | 腕に着用した状態で15分以内 |
| 主要機能 | サウナモード(12分計) |
製品サイト
- SAN-100H-1B: https://www.casio.com/jp/watches/casio/product.SAN-100H-1B/
- SAN-100H-7B: https://www.casio.com/jp/watches/casio/product.SAN-100H-7B/
※主な仕様や詳細については製品サイトを参照