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フィンランド設計陣のサウナキャビン「AITO」2026年10月日本導入、5工程支援で体験そのものを建築

by フロサウナ編集部

フィンランドの首都ヘルシンキで、海沿いの公共サウナ「Löyly(ロウリュ)」を世に送り出したチームが、今度は個人や宿泊施設の敷地に置くサウナキャビンで日本の扉をたたく。

株式会社the HOUSEは2026年10月15日付で、フィンランド発のサウナキャビンブランド「AITO(アイト)」の日本での販売開始を発表した。

Löylyの系譜が持ち込む、サウナ室設計の発想

AITOの創業者は、Löylyの共同創業者として現代フィンランドのサウナ文化を発信してきたJasper Pääkkönen氏だ。設計を担うのは、そのLöylyを手がけたヘルシンキの建築設計事務所Avanto Architectsで、公共サウナで磨いた空間づくりをキャビンというかたちに落とし込んだブランドといえる。

the HOUSEの説明によれば、AITOが手がけるのはキャビンとヒーターの組み合わせにとどまらない。良質なロウリュが生まれるサウナ空間に加え、その土地の景観、光、プライバシーまでを一体で設計するという。

海、山、森、湖、雪景色といった眺めを大きなガラス面から取り込み、風景そのものをサウナ体験の一部に据える考え方だ。

フィンランド設計陣のサウナキャビン「AITO」2026年10月日本導入、5工程支援で体験そのものを建築
ヘルシンキの公共サウナ「Löyly」

「箱とヒーター」から「景色を浴びる場」への転換

日本のサウナ市場では、テントサウナやバレルサウナ、ホテル客室のプライベートサウナなど、設置のかたちが多様化してきた。そこでは「どう熱を作るか」「どれだけ手軽に置けるか」が語られがちだが、AITOが前面に出すのはサウナ室と外の景色の関係である。

室温の設定と同じ重さで「窓の向こうに何が見えるか」を設計対象にする発想は、サウナの価値を温度やロウリュの質だけでなく、その場所でしか成立しない時間へと広げるものだ。

Löyly自体が海辺の立地と一体になった公共サウナとして知られることを思えば、その延長線上にある提案と読める。
ととのいの質が休憩中に視界へ入る景色に左右されることは、外気浴を重ねてきたサウナーなら実感しているはずだ。

フィンランド設計陣のサウナキャビン「AITO」2026年10月日本導入、5工程支援で体験そのものを建築

日本ではホテル・別荘・会員制施設を想定、導入は5つの工程で支援

the HOUSEが想定する導入先は、ラグジュアリーホテルやリゾート、高級別荘・ヴィラ・住宅、会員制施設、景観を生かした宿泊施設や不動産開発の4分野だ。

サウナが単なる温浴設備から、滞在価値や不動産価値を高める要素へ広がっているというのが同社の市場認識である。支援の範囲は、販売、日本仕様への最適化、輸入・国内搬入、設置条件の確認と国内施工、アフターサポートの5項目に及ぶ。

とくにヒーターなどの設備は、国内の法規や使用条件を踏まえた仕様で提案するとしており、海外製品を輸入して終わりにしない姿勢がうかがえる。

あわせて、国内の初期導入事例となるプロジェクトの募集も始まった。完成後は撮影や取材などの相談が入る場合があるという。今後は建築会社、工務店、設計事務所、不動産事業者、ホテル・リゾート開発事業者などによるパートナーネットワークも順次構築する方針だ。

フィンランド設計陣のサウナキャビン「AITO」2026年10月日本導入、5工程支援で体験そのものを建築

「AITO」どんなサウナーにお勧めか

一般の利用者が今すぐ入れる施設ではなく、現時点の発表では体験できる場所は示されていない。そのため第一に注目したいのは、ホテルやヴィラ、別荘の計画を持つ事業者や、サウナ付きの宿づくりを検討している人だ。

サウナーとして見るなら、ロウリュを重視し、景色の良い外気浴を求めてきた中級者から上級者が、今後の導入事例を待つ価値のあるニュースといえる。

初心者にはやや遠い話だが、次にサウナ宿を選ぶとき「窓の外に何が見えるか」を基準に加えるだけでも、選び方は変わるはずだ。

編集部
コマシ

ガラス越しの雪景色を眺めながらロウリュを浴び、外に出て頬を冷やす時間に弱い人ほど、このニュースは気になるはずだ。サウナ室の中より、サウナを出た後の景色で人生観が変わることは、実際に何度かある。景色込みで買うサウナ、ちょっと罪な発想だと思う。

AITO

販売開始発表:2026年10月15日
主な設備:景観に開いたガラス面を持つサウナ空間(良質なロウリュを前提に設計)
運営会社:株式会社the HOUSE(日本市場パートナー)
公式URL:https://aitosauna.com/

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