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那覇の築41年ホテルが2028年春リニューアル、サウナ×水風呂の新スパ誕生

沖縄・那覇市でかつて営業していた「琉球サンロイヤルホテル」が、2028年春をめどに生まれ変わる。テーマ型不動産開発を手がけるコロンビア・ワークス株式会社(東京都渋谷区)が同物件を取得し、一棟まるごとのリノベーションプロジェクトに着手した。

館内には浴槽・サウナ・水風呂を備えた新たなスパ空間が計画されており、地域に根差した施設だけに、サウナ好きにとっても注目したい再生案件だ。

「壊して建て直す」ではなく「受け継いで再構築する」という選択

対象となるのは1986年6月竣工、築41年を迎えるホテル。地域に根差しながらも惜しまれつつ閉館した建物だが、今回は解体・新築ではなく、既存の躯体や外壁を活かした改修という手法を選んでいる。

設計を手がけるのは「再生建築」を専門とする株式会社再生建築研究所。沖縄が琉球・日本・アメリカという多様な文化を受け入れながら独自の変化を遂げてきた歴史と、既存建物を活かして新たな価値を重ねる「再生建築」という考え方は親和性が高く、コンセプト「RYUKYU CHAMPLOO Style(琉球チャンプルースタイル)」として空間全体に落とし込まれている。

琉球サンロイヤルホテル

サウナが主役に――沖縄の”水場文化”を現代のスパへ再解釈

今回のプロジェクトで注目したいのが、沖縄の暮らしを支えてきた水場「ガー」を、現代のSPA空間として再解釈している点だ。かつて生活用水を担い、人々が自然と集うコミュニティの場だった「ガー」の機能を、既存の屋外プールを中心とした屋内外の空間に置き換え、浴槽・サウナ・水風呂を備える構成として計画している。

琉球サンロイヤルホテル

単に「サウナを設置する」のではなく、”人が集う水場”という土地の記憶を熱と水の体験に翻訳している点はおもしろいポイントだ。

屋内外にまたがる構成であることから、開放的な空間で汗を流し、水風呂で引き締め、そのまま屋外側の空気に触れながらととのう――という一連の流れも期待できる設計思想になっている。

館内にはこのほか、深い軒下空間「アマハジ」を模した半屋外ラウンジ「あまはじテラス」、集落の小道「スージーグヮー」を再現した館内東西の通路、ホテル内の一角に「琉球ハーブスパ・サウナ」も計画されており、沖縄由来の植物を取り入れたスパ体験も用意される見込みだ。

琉球サンロイヤルホテル

既存施設・業界トレンドとの比較で見える独自性

近年、日本国内では「サ活」人気を背景に、宿泊施設がサウナを差別化要素として新設・強化する動きが各地で広がっている。その多くは、既存の大浴場にサウナ室を後付けする形で導入されるケースが目立つ。

一方で本プロジェクトは、地域の水文化そのものをコンセプトの起点に置き、既存の屋外プールを核としてサウナ・水風呂を組み込むという、空間設計の発想から異なるアプローチを取っている点が特徴的だ。

「サウナを足した宿」ではなく、「サウナも含めて土地の暮らしを体験する宿」として設計されている点に、他の宿泊型サウナ施設との違いがある。

琉球サンロイヤルホテル

「琉球サンロイヤルホテル」のリニューアルはどんなサウナーにお勧めか

都市部の混雑した施設でストイックに熱波を追いたい上級者向けというより、旅先でゆったりと土地の文化に浸りながらととのいたい”サ旅”派、地域とのつながりを大切にするサウナ旅初心者〜中級者に向いている施設になりそうだ。

運営を担う株式会社アマネクは、地域の加盟店とホテルの宿泊料金を連携させる「HEYAZUKE」や、地域文化を体験する「AMANEK Experience」も展開しており、サウナ単体ではなく、旅・食・文化とセットで楽しみたい層にも相性が良さそうだ。

琉球サンロイヤルホテル
編集部
コマシ

“サウナを足す”んじゃなくて”水場の記憶を熱と水に翻訳する”っていう発想、サウナーの端くれとしては膝を打った。屋外プール跡地でととのう未来を想像しながら、2028年春の続報をじっくり待ちたい。

所在地:沖縄県那覇市東町6-20
開業日:028年春予定(既存建物は1986年6月竣工、築41年)
主な設備:浴槽・サウナ・水風呂を備えたスパ空間(既存屋外プール中心の屋内外構成)、琉球ハーブスパ・サウナ、あまはじテラス(半屋外ラウンジ)、すーじぐゎぁ商店、しまんちゅパレット
収容人数:客室数127室
運営会社:株式会社アマネク(開発:コロンビア・ワークス株式会社)

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