
サウナ後の水風呂に、季節で変わらない水を選べる客室がある
サウナ後の水風呂に、季節で温度が変わる水を使うか、変わらない水を使うか。この違いが体感を大きく左右する。京都・天橋立の一棟貸しヴィラ「天橋立離宮 星音」が、全7棟のうち客室「汀-MIGIWA-」に、定員2名のプライベートサウナを新設した。
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強み――サウナの相棒は、水温を上げない「ブラックプール」
「汀」に備わるのは水深60〜110cm、水温おおよそ20℃前後のプールだ。星音では「天」「星」「音」の3棟が4月〜11月に温水対応を行っているが、「汀」のプールはあえて水温を上げない仕様になっている。しかもサウナを出てすぐの位置に配置されており、季節を問わずそのまま水風呂として機能する設計だ。

一般的なホテルや旅館のサウナは水風呂が共用で、順番待ちや水温のばらつきが体験の質を左右することが多い。
個室で温冷交代浴が完結する宿泊施設自体は近年珍しくなくなってきたが、水風呂側を「季節限定の温水プール」ではなく「通年そのまま使える非加温プール」として最初から設計している例は多くない。ここに、この客室の最大の特徴がある。加温設備を持たせないという引き算の設計が、結果としてサウナーにとっての実用性を高めている。

泉質の異なる2つの温泉を、その日の体調で選べる
サウナとプールに加え、「汀」には露天風呂と内風呂がある。
露天は「金温泉」(ナトリウム-塩化物強塩泉)、内風呂は「銀温泉」(弱アルカリ性単純温泉)で、泉質が異なる。サウナ後に「サウナ→プール→金温泉」で芯まで温めるか、「サウナ→プール→銀温泉」で肌当たりの柔らかい湯に浸かるか、その日の体調や好みで動線を選べる構成になっている。


新設サウナは定員2名のキャビン型
新設されたサウナは、熱処理木材と二重強化ガラスを組み合わせたキャビン型。定員は2名で、熱源にはエストニア「HUUM」社製の電気ヒーターを採用している。
サウナストーンは最大55kgまで積載でき、ロウリュ後の温度低下を抑える設計だ。チェックインからチェックアウトまで、時間を気にせず好きなタイミングで使える。


「天橋立離宮 星音」はどんなサウナーにお勧めか
待ち時間や他の宿泊客との距離感を気にせず、自分のペースで温冷交代浴を組み立てたい人に向いている。
特にロウリュや温度調整を自分の手で試したい中〜上級者、あるいは気の合う相手と2人きりで過ごしたいソロ・ペア利用の客層と相性がいい。定員2名という規模感は、大人数でのグループ利用には不向きな点も踏まえておきたい。




ジョー
「客室に温泉2つとプールとサウナ」と聞くと豪華絢爛な話に聞こえるが、個人的に唸ったのは水温を上げない選択をしたことのほうだ。加温すれば「使いやすい」プールにはなるが、それをやらなかったからこそ、サウナーにとっては年間通じて安定した相棒になる。ロウリュの温度をあれこれ試したい派、静かな水風呂でひとり黙考したい派には特に刺さりそうな一室だ。
天橋立離宮 星音(客室「汀-MIGIWA-」)
所在地(エリア):京都府宮津市日置2686(京都・天橋立)
開業日/リニューアル日:施設開業:2017年4月1日/客室サウナ新設:2026年8月発表
サウナ室数・熱源種類:1室・電気ヒーター(HUUM社製)
水風呂数・温度:プール1(水深60〜110cm・水温約20℃、通年非加温)
収容人数:サウナ定員2名/客室定員1〜3名
主な設備(ロウリュ/アウフグース/外気浴等):サウナストーン最大55kg積載・アプリ温度制御・露天風呂(金温泉)・内風呂(銀温泉)
アクセス:大阪から約90分、与謝天橋立ICより20分
運営会社:株式会社にしがき
公式URL:https://www.hoshino-oto.jp/