サウナブームは終わらない!”ととのう”のその先へ…「日本のサウナメディア協会」代表4人が語るサウナの未来

by furosauna

年末恒例アワード爆誕!「ととのう!にっぽんサウナ大賞」に込めた俺たちの想い

藤本 実は、この協会の活動の一環として、毎年恒例のアワード「ととのう!にっぽんサウナ大賞」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。

加藤 僕も企画段階から参加させてもらいましたが、これがまた、ただの人気投票じゃないところがミソで。僕らサウナメディアの視点で、「今年一番業界を盛り上げたサウナ」が公平性を保って厳選される。今後は「一番エモかったサウナ」みたいな、ユニークな部門もあるとおもしろいですよね。

山野 僕が各地を回っていると、とんでもないポテンシャルを秘めたサウナにたくさん出会うんです。地方の小さなサウナでも、オーナーのこだわりがハンパないとか、水風呂が天然水で奇跡的に気持ちいいとか。でも、そういうサウナって、なかなかメジャーなアワードでは評価されにくい。僕たちのこのアワードでは、そんな隠れた名サウナに光を当てて、読者に「まだ知らないサウナの世界」を提示したいんです。

杉山 ビジネス的な視点から見ても、このアワードはすごく重要です。受賞した施設はメディアに掲載され、一気に知名度が上がります。僕らメディアも、新しいコンテンツとして発信できる。そして、何よりサウナ業界全体が活性化する。将来的には、僕らが販売している自宅サウナも部門の一つとして設けたいな…なんて、こっそり考えています(笑)。

藤本 (笑)いや、それもアリだと思いますよ!アワードって、その年のサウナ業界のトレンドや文化を象徴するものですから。最初は「サウナ大賞部門」「新オープンのサウナ部門」「サウナの取り組み部門」から始めましたが、将来的には「レディースデー部門」「銭湯サウナ部門」など、部門をどんどん増やしていきたい。そうすることで、サウナの多様な魅力を伝え、新たな発見を促す。このアワードは、サウナを愛する全ての人のための、年に一度のお祭りなんです。

女性サウナーを「沼に突き落とす」メディアの魔法

藤本 続いて、女性サウナーを増やすという、サウナ業界全体の悲願とも言えるテーマについて語り合いたいと思います。

杉山 僕が推したいのは「プライベートサウナ」ですね。やっぱり、男性の視線が気になったり、マナーが不安だったりする女性は多い。個室サウナなら、そんな悩みは一切なくなる。美容や健康のために、誰にも邪魔されずにサウナを楽しむことができる。将来的には、女性専用のプライベートサウナを設置したマンションとか、そういうサービスもおもしろいかもしれません。

加藤 僕はもう、女性サウナーに「沼」に落ちてほしいんですよ!そのために、まずは女性がサウナに「一歩踏み出す」ための心理的な壁を、僕らメディアがぶち壊すしかない。一番の壁は「サウナ=男性の趣味」というイメージじゃないですか?そういう感覚って少しずつなくなってきてるとは言え、男性的な趣味というのは利用者数の割合から言ってもまだまだあるのかと。それを払拭するために、僕らのメディアでは、女性ファッション誌や美容系メディアとコラボして、女性が「行きたくなる」サウナの魅力を発信していくことも考えています。

山野 それ、本当に重要ですよね!僕が全国を回って特に「女性に優しい」と感じた施設は、やっぱり清潔感とアメニティが充実していました。パウダールームが広くて、おしゃれなドライヤーやコスメが置いてあったり。僕らメディアが「女性目線での施設選びのポイント」を徹底解説することで、女性サウナーが増えるきっかけになるんじゃないかなと。

藤本 素晴らしいですね。僕も「美」と「健康」をキーワードにしたサウナ体験の提案は、女性サウナーを増やす上で非常に重要だと感じています。サウナの美肌効果やデトックス効果について、科学的根拠を交えて分かりやすく解説したり、サウナとヨガやアロマを組み合わせた「新しいサウナ体験」を提案したり。僕らメディアが、女性のライフスタイルに寄り添ったサウナの楽しみ方を提案することで、「サウナに行ってみようかな」という一歩を後押しできるはずです。

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