ゾーン状態をサウナで再体験!?その後は解説や講演へ
——サウナに行き始めて、ととのう感覚は最初からありましたか?
最初は「ととのうって何?」って思ってました。気持ちいいと感じていたことだけは確かなんですけど。でも通ううちに、雑念が消えて心が無音になる瞬間があって。「あ、これか!」と。スポーツでいう「ゾーン」に似てますね。打席に入った瞬間に「あ、これ絶対打てる」って感覚。それがサウナで味わえるとは思いませんでした。

——元プロ野球選手が言う「ゾーン=サウナ」って、ものすごく説得力あります。現役を引退した今、G.G.さんはサウナをどういう形で活用しているのでしょう?
解説に行く前、ジムでサウナに入ることがあります。そうすると「褒められたい」とか「いいこと言わなきゃ」って欲が消えるんですよ。自然体で話せる。解説席に入ってから、ものすごい勢いで堰を切ったように言葉がスラスラと出てきますね。
講演の準備もサウナでやります。テーマを考えたり、プライベートサウナだったら一人で声出し練習したり。頭の中が整理されて、本当にリセットされます。
——控え室じゃなくてサウナで原稿練ってる解説者、聞いたことない…(笑)。でも確かに、サウナ室で余計なことが削ぎ落とされた言葉の方がリアルに響きそう。
いやホントに。あの熱気の中でイメトレすると、不思議と自信も湧くんですよね。
サウナはオールラウンドプレイヤー!
——どんなタイミングでサウナに行くのが好きですか?
サウナって“オールラウンダー”なんだと思ってます。朝はシャキッとするし、昼は「贅沢してるな〜」って気分になる。おまけに夜はぐっすり眠れる。
施設も使い分けてます。落ち込んだときは激冷たい水風呂のあるテルマー湯。調子がいいときは清水湯。ご褒美はプライベートサウナ。完全に“サウナローテーション”です(笑)。

——まるで投手陣のローテーション…。斎藤、桑田、槇原の三本柱を彷彿させる強力ラインナップ(笑)。話を聞いてる限り、水風呂を最も重要視してる?
そうですね。コンディションに合わせて、その日にピッタリな水温の水風呂があるところに行きますね。冷たすぎないほうがいい日もあれば、冷たすぎるほうがいい日もあります。でも基本的には冷たすぎないほうが好きかな。
昔、テレビ番組のロケで大分県の「寒の地獄旅館」の水風呂に入ったけど、あれは冷たかったなぁ。サウナとか温泉に入る前に水風呂から入ったので体が完全に凍えましたけど、その後に暖を取ったときの気分は最高でしたね。
——サウナで熱されて、その日のコンディションに合わせたキンキンの水風呂に入った瞬間はどんな感じですか?
そりゃもう「キモティー!」ですよ(笑)。サウナって疲れたときに行くと、めちゃくちゃ回復したような気になるのですが、それと同時に”サウナに入る前よりも強くなっている気がする”んですよね。痛めつけられてから回復すると強くなる、某漫画のような感じすらありますね。
——キモティー!いただきました(笑)。やはりG.G.さんは「ととのったー!」じゃないですね!
