
株式会社カヤックが2025年9月に開業予定の新サウナ施設「御成桑拿(おなりさうな)」が、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」で7月17日より支援募集を開始した。この施設は従来のサウナが持つ「息苦しい」イメージを覆し、「しっかり熱いのに苦しくない」快適なサウナ体験を提供することを目指している。
日本初の電気式スチームジェネレーター「MAD ENGINE」を導入
御成桑拿の最大の特徴は、日本初となる電気式スチームジェネレーター「MAD ENGINE」の導入である。この革新的なシステムは、飽和水蒸気と過熱水蒸気を組み合わせ、独自の吸気システムによって新鮮な空気をサウナ内に流入させる。これにより、サウナに不可欠な「蒸気」の流れを最適化し、熱伝導と湿度の理想的な環境を実現する。
本技術の監修を担当したのは、「Saunner of the Year 2024」を受賞したアカデミックサウナレーベル「madsaunist(マッドサウニスト)」である。苦しさを感じにくく、極上の蒸気浴を心ゆくまで楽しめるサウナ環境の構築を目指している。


独自の入浴法「ヒューマンロウリュ」で深い没入感を実現
御成桑拿では、madsaunistが考案した独自の入浴方法「ヒューマンロウリュ」を導入する。この手法は、体温と心拍数が上昇し、サウナ室を退出する直前のタイミングで全身に冷水をかけることで、サウナ室内で一時的なクールダウンを行う。
テントサウナの「人間ロウリュ」をベースに理論と知見を融合し進化させたこの入浴方法により、体の表面温度を下げながらサウナ浴を続けることで、体の奥深くまで温まる。その後の水風呂の冷感刺激、そして外気浴により、一般的なサウナよりも深い没入感をもたらし、至高の”ととのい”体験を提供する。

鎌倉の風情を活かした空間デザイン
施設の空間設計は、サウナ愛好家としても知られる建築家、谷尻誠氏と吉田愛氏率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE」が手掛けた。特に鎌倉在住の吉田氏が深く関わり、街に開かれた番台風のエントランスカウンターは、昭和の銭湯文化への敬意と新しいデザインを融合させている。
木とアイアンを巧みに組み合わせた空間は、鎌倉の路地裏に調和しながらも洗練された雰囲気を醸し出す。屋上には約48㎡の広大なルーフトップテラスを完備し、開放的なウッドデッキで鎌倉の空の下、思い思いに外気浴を楽しめる特別な場所となっている。





谷尻誠 氏

吉田愛 氏
地域とのコラボレーションで鎌倉らしさを演出
「地域密着型のコミュニティサウナ」を目指す御成桑拿では、地域商店とコラボレーションしたドリンクを提供する。鎌倉で10年以上続くレストラン「GARDEN HOUSE」が監修を担当し、湘南産の果実やハーブを使ったデトックスウォーターなどのオリジナルドリンクを用意している。
その他、茨城県の蒸留所「五霞蒸留所」の「Sauna Gin」をアレンジしたオリジナルドリンクや茅ヶ崎市のクラフトビール「Pacific Brewing」、鎌倉にある「鈴木屋酒店」のナチュラルワインなど、厳選したアルコールメニューを取り揃えている。アルコールを飲まない方には、鎌倉の人気コーヒーショップ「THE GOOD GOODIES」のカフェオレベースを使ったコーヒー牛乳など、幅広いラインナップを用意している。

クラウドファンディングで地域共生型サウナを実現
本施設はカヤックが掲げる「地域資本主義」の考え方を具現化するプロジェクトの一環として、世代・性別・国籍を問わず、誰もが心地よく快適に過ごせる「コミュニティ型サウナ」を目指している。
コロナ禍や鎌倉市ならではの埋蔵文化財調査など、多くのハードルを乗り越えて構想から3年、ようやく開業の目処が立ったことを受け、より多くの方と共に「まちとひとが”ととのう”」サウナを創り上げるためMakuakeでのクラウドファンディングを開始した。
支援者にはグランドオープン前に限定体験ができる先行チケットや、本プロジェクト限定のオリジナルサウナグッズ、最大40%オフのサウナチケット、年間パスポートをリターン品として用意している。
店舗名: 御成桑拿
住所: 神奈川県鎌倉市御成町10−24
利用料金: 平日 1時間半2,400円、土日祝 1時間半2,700円
営業時間(予定): 平日 12:00 〜 23:00、土日祝9:00 〜 23:00 定休日なし
入浴形態: 男女混浴(水着着用)
サウナ室面積: 約25㎡
収容人数: 最大30人収容可能
サウナストーブ: 2台
浴槽: 温浴/水風呂
内気浴スペース: 2F
外気浴スペース: 屋上ウッドデッキ
クラウドファンディングURL: https://www.makuake.com/project/onari-sauna/