
熊本市の人気温浴施設「湯らっくす」にて、2025年7月下旬、サウナを活用した婚活イベント「湯ら❤︎コン 〜ととのい婚活〜」が開催される。本イベントは、近年のサウナブームと社会課題である少子化・人口減少に対応する、新しい出会いの形として注目を集めている。
“ととのう”を通じた自然な出会いの創出
従来の婚活パーティーでは、緊張感や形式ばった雰囲気が障壁となり、なかなか自然な交流が生まれにくいという声が多かった。これに対し、「湯らっくす」が提案するのは、サウナ・水風呂・外気浴という“ととのい”体験を通じて心と体をほぐし、参加者同士が自然体で出会える新しい婚活スタイルである。
サウナには心身をリフレッシュさせる力があり、開放的な空間では人の心が自然と開かれる。そのリラックス効果を最大限に活かし、まさに“ととのいながら出会う”という体験が実現するのが「湯ら❤︎コン」だ。

イベントは4部構成、段階的に距離を縮める
「湯ら❤︎コン」は4部構成で進行される。まず第1部ではサウナタイムを通じて各自がリラックスし、その後、第2部の「ととのいトーク」では湯らっくす名物のサウナシアターを活用したゲームや交流企画でカジュアルな雰囲気をつくる。
さらに第3部では男女が水着混浴スタイルで共にサウナを体験することで、距離を一気に縮める。そして第4部の食事会では、緊張が解けた状態で会話を深めることができる設計となっている。
サウナデート特典や地域限定参加で地元を応援
イベントの参加者には、カップル成立時に「湯らっくす」の施設無料券がプレゼントされる。これは今後の“サウナデート”につなげる狙いもあり、カップル誕生後のフォロー体制も整っている。
また、対象を熊本県内在住・在勤者に限定することで、地域に根ざした出会いを支援する仕組みも特徴の一つである。婚活の場としてだけでなく、地元コミュニティの再活性化を促すきっかけにもなり得る。
社会課題へのアプローチとしての“サウナ婚活”
このイベントは単なる商業的な企画にとどまらず、人口減少への具体的なアプローチとしても位置づけられている。主催者によると、サウナという文化を活用しながら地域の結婚促進・コミュニティ活性・新たな出会い文化の創出を目指しているという。
「湯らっくす」代表・西生吉孝氏は「サウナには人の心を開き、本来の自分を取り戻す力がある。この特別な空間での自然な出会いから、熊本の未来を担う新しい家族が生まれることを願っている」と語っている。

サウナ文化と地域社会の未来をつなぐ試み
今回の「湯ら❤︎コン」は、サウナの持つ力を活かしながら、単なる癒し空間を超えた社会的意義のある取り組みとして注目されている。サウナを活用したイベントでありながら、そこには地域社会の未来を見据えたビジョンがある。
“ととのう”という一見個人的な体験が、地域社会のつながりや未来の家族を生み出すきっかけとなる――そんな新たなサウナの可能性が、熊本の「湯らっくす」から広がろうとしている。
湯ら❤︎コン ~ととのい婚活~
開催日:2025年7月下旬
会場:湯らっくす(〒860-0816 熊本県熊本市中央区本荘町722)
参加費:男性 5,000円、女性 2,000円(2階利用料・食事代込み)
定員:男女各10名(計20名)
対象者:25歳〜37歳の独身男女(熊本県内在住・在勤者)