
千葉県富津市に、自然と共生する新たなグランピング&サウナ施設「SATOYAMA TERRACE」が誕生する。2025年7月のグランドオープンに向けてはクラウドファンディングの支援募集を開始した。本施設は、荒廃した里山の再生を目的に、地域資源を活かした建築と自然との共存をテーマにしている。サウナの監修は「サウナ王」こと、株式会社楽楽ホールディングス太田広氏。
水と風を感じるアウトドアサウナの革命
「SATOYAMA TERRACE」では、従来のサウナとは一線を画すアウトドアサウナを提供。特徴的な2つのサウナと、天然の湧き水を利用した水風呂、そして心地よい外気浴スペースが設けられる。
山サウナ
高低差のあるベンチを設置し、暖炉の揺れる火を眺めながら入るサウナ。野草や薪の香りに包まれ、まるで山の中で暮らしているかのような感覚を味わえる。

滝サウナ
サウナ室内に滝が流れ、視覚・聴覚・触覚のすべてで水の存在を感じることができる。定期的に滝の水量が増え、滝行を体験できる特別な仕掛けも用意される。

2種類の水風呂
1つ目は、銘水かけ流しの水風呂で、深さ110cmのエリアもあり、しっかりと冷やすことが可能。2つ目は、季節に応じた温度調整が施され、夏は冷水、冬は温水となる。さらに薬膳効果を考えた野草風呂も導入される。

外気浴スペース
里山の風景を眺めながら休憩できる外気浴スペースも魅力のひとつ。ウッドデッキや岩の上にリクライニングチェアを設置し、快適な時間を提供する。強い日差しを避けるための植栽や巨大な屋根も施されている。

宿泊施設としての魅力
「SATOYAMA TERRACE」は宿泊にもこだわっている。地元・鋸山の形をイメージしたキャビンを設計し、全室にウッドデッキを完備。愛犬と宿泊可能な棟もあり、自然と調和した空間ながら、エアコンやベッドなど快適性も追求されている。
また、屋外調理・食事スペースでは、焚火台やタープを設置し、里山の食材を使ったバーベキューを楽しめる。トイレやシャワーの導線にも工夫を施し、利用者が自然の中を歩くことで、アウトドア体験がより豊かになる仕掛けとなっている。

里山再生を目指すプロジェクト
「SATOYAMA TERRACE」は単なる宿泊施設ではなく、地域の里山再生を目的としたプロジェクトでもある。自然に配慮した建築だけでなく、ワークショップを通じて里山の循環を体感できる機会を提供。クラウドファンディングを通じて、この取り組みに賛同する人々と共に施設を創り上げることを目指している。


「SATOYAMA TERRACE」は、サウナ文化と里山再生を融合させた新たな試み。都会の喧騒から離れ、自然の中で心身を整える体験を提供すると同時に、地域の活性化にも貢献する。オープン後には、全国の里山再生のモデルケースとしても注目されるだろう。
SATOYAMA TERRACE
所在地:千葉県富津市田原898-1
アクセス:東関東自動車道館山線「富津中央IC」より約15分、JR東日本 内房線 「上総湊駅」下車、日東交通バス「六野」下車 徒歩17分(1.2km)