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建設用3Dプリンタで印刷のサウナ施設「サウナメランジュ」が高知県に2023年11月オープン!設計・運営監修はSAUNAグリンピアの吉永幸平氏

by furosauna

株式会社Polyuseは、和(かのう)建設株式会社と協同で、日本初となる「建設用3Dプリンタ」で作られた、一般利用が可能な常設のサウナ施設を2023年11月にオープンする。

国内建設業界は、人材不足や費用負担といった深刻な問題に直面している。建物の老朽化が進み、公共施設の改修工事も急務となっている中、Polyuseは建設用3Dプリンタ技術で建物環境の改善を目指すという。高知県に本社を置く和建設は、地域発の挑戦として、分譲マンションや住居用建物の建設を手がけてきた経験を活かし、宿泊事業に初めて進出する。そして同社は、「2030 KANO VISION」と題された中期経営計画の一環として、2022年1月にプロジェクトがスタートした。

関係者との打ち合わせや建物仕様の検討、施工方法の最適化検証などを行いながら、高知県に建設用3Dプリンタを設置。2022年8〜9月に印刷製造を実施し、現在は2023年11月の正式オープンに向けて運営協議を進めている。


サウナメランジュについて


名称の「メランジュ」とは、高知県芸西村で見られる起源や時代の異なる岩石が入り交った混在堆積物であり天然記念物。メランジュの特徴的な模様や特殊な構造が入り混じる地層から連想し、最新技術の3Dプリンタと伝統的な建築技術が融合したサウナ棟をメランジュと名付けた。

サウナメランジュは国内初となる3Dプリンタによって製造されたフィンランド式サウナ施設。洞窟をイメージした内部空間では天井部の小さな穴から差し込む自然光と間接照明により、ほんのり浮かび上がる3Dプリンタ独特の波のような積層模様を見ることができる。サウナの隣には水風呂棟を併設。外気浴はサウナメランジュの屋上部分に設けたウッドデッキで波の音をBGMに海を眺めながらの贅沢なひと時を過ごすことが可能だ。

設計・運営監修は全国的にもファンの多い「SAUNAグリンピア」の吉永幸平氏が担う。


プロジェクトメンバーからのコメント


和建設 社長室長 中岡 竜太郎

宿泊事業への挑戦自体、創業以来、初めてのことでとてもワクワクしながら準備を進めています。宿泊事業の計画が進んでいく中、Polyuseさんとのご縁がありました。代表の大岡さんが持つ「建設現場をアップデートする」という強いパッションと地元高知への溢れる愛に背中を押される形で施設建築物の一部を3Dプリンタで印刷するという業界自体にほぼ前例のないことにも挑戦することにしました。このユニークなサウナ施設をきっかけにたくさんの方々に高知県芸西村を訪れていただき、豊かな自然や山海の恵みを持つ高知のポテンシャルに気付いていただければと思っております。

和建設 企画部設計課長 澤田 ​​博士

素材のポテンシャルをどう活かすかを重要視し、テクスチャーや重量感をいかに効果的に見せるかが設計のポイントとなりました。テーマは洞窟のなかのサウナ室。サウナにとって大切な熱に対しての対応には十分に注意しただけではなく、3Dの内部にガラスの箱(サウナ室)を作ることによるサウナとしての快適な利用環境の構築、そしてガラスの箱内からは3Dの壁面が見渡せるようになりました。サウナ内の照明は極限に抑え、3Dをアッパー照明で淡く照らし洞窟感を出し非日常を演出しています。

コトナ 代表取締役 片岡 照博

ウミガメも訪れる琴ケ浜を見渡す事のできる高台に立つ「NAMITERRACE GEISEI」。 目前には青のグラデーションが美しい海と空が広がり、敷地内には陽の光を浴びて生命力ほとばしる木々が植わっています。 敷地内に分散配置されたユニークで実験的な建物は、先端のデジタルテクノロジーを用いつつも、どことなく手の温もりを感じさせてくれます。 恵まれたロケーションを舞台に、ヨットに泊まるもよし、洞窟のようなサウナに入るもよし、どうぞ、遊び心が解き放たれるひと時をお楽しみください。

Polyuse 代表取締役 大岡 航

昨年初めのキックオフより満を持して「NAMITERRACE GEISEI(ナミテラス芸西)」としての完成を控え、サウナメランジュもオープン間近となりました。

多くの方のご協力とサポートがあったからこその発表になります。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

今回のプロジェクトは、国内でも例のない宿泊施設も併設された常設の国産建設用3Dプリンタで印刷したサウナ建物になります。

プロジェクトのリーダーである和建設様の地域建築業だからこそ出来る新しい挑戦にご一緒させていただいたことに感謝し、今後も施設を、建築業界を、高知県を一緒に盛り上げていけたらと思います。

SAUNAグリンピア 代表 吉永 幸平

サウナ好きは旅の目的にサウナを求め、サウナ好きでなくても施設にサウナがあれば「入ってみよう」ってなる、人が集う施設、コミュニティーにサウナはパワーを持つコンテンツの1つです。サウナ業界でも建設用3Dプリンタとサウナ室を融合させる前例のない設計、そこにサウナ好きでもない宿泊者が「入ってみたくなるサウナ」をどう監修していくか悩みましたが、造形の美しさ、太平洋の波音、芸西村の空と風、施設のポテンシャルをととのわせた「サウナ棟」ができたと思います。サウナセッティングは…入浴してのお楽しみです。


サウナメランジュ
高知県高知市安芸郡芸西村西分乙59-2

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