
博多駅前に、一本の巨木から生まれたサウナ室が誕生した
博多駅前で本日8月7日、都市型スパ施設「TOTOPA博多駅前店」が開業した。
館内の目玉は、樹齢約800〜1,000年、直径1.4mにも及ぶウエスタンレッドシダーの大径木を一本まるごと使い切って作られたサウナ室である。
「千年サウナ」という発想、樹齢800〜1,000年という数字の重み
サウナ室に使われる木材といえば、フィンランド由来のスプルースやアスペン、国産の杉やヒノキなどが一般的だ。その中でウエスタンレッドシダーは、高い断熱性と芳醇な香りを兼ね備えた木材として知られるが、近年は環境規制の影響で同規模の調達が難しくなっている素材でもある。

本施設では佐賀県で保管されていた大径木一本を、サウナ室本体だけでなく、サウナマットや館内サイン、男性フロアのラウンジに飾られるオブジェにまで使い切っている。
一本の木を余すことなく施設全体で使い切るという発想自体が、大量生産・大量調達が前提の温浴業界において逆行するアプローチであり、これが単なる「木の香りが良いサウナ」ではなく、素材の希少性そのものを体験価値に転換した点に、このサウナ室の編集的な面白さがある。

TOTOPAというブランドの文脈、都立明治公園店との違い
TOTOPAは1999年から「おふろの王様」を運営してきた東京建物グループが手がける都市型スパブランドで、1号店の「TOTOPA都立明治公園店」は2024年の開業以来、SAUNACHELINを2024年・2025年と2年連続で受賞している。

コンパクトな都市型スパでありながらサウナ体験の設計で評価を積み上げてきたブランドが、九州に初出店するタイミングで投入したのが、今回の一本木サウナという「素材」を主役にした企画だ。
都市型スパというフォーマットは全国的に増えているが、多くは効率的な回転率と均一な体験設計が強みになりやすい。そこにあえて「二度と同じものは作れない一本の木」という一点突破の要素を持ち込んだ点が、TOTOPAらしい差別化と言える。


「TOTOPA博多駅前店」はどんなサウナーにおすすめか
木の香りや素材の質感を重視する「香り・素材派」のサウナーには特に刺さる施設だろう。
また博多駅前という立地上、出張や新幹線移動の合間に立ち寄れる利便性もあり、初めて都市型スパを体験するサウナ初心者にも入りやすい。
一方でロウリュやアウフグースといった演出面の情報はソースに明記されておらず、演出重視の上級者はそちらの詳細を現地で確認するのが良さそうだ。
なお8月7日〜16日は混雑緩和のための予約制特別体験会での営業となる点は事前に押さえておきたい。


コマシ
樹齢800年超のレッドシダーを「削って終わり」にせず、マットやオブジェまで使い切るという発想には、正直ちょっと唸った。木の香りに包まれるサウナが好きな人、あるいは「二度と同じものはできない」という一点モノ好きには、間違いなく刺さる一軒だと思う。
TOTOPA博多駅前店
所在地(エリア):福岡市博多区博多駅前三丁目24番3号 明治公園内店舗棟 3階・4階
開業日:2026年8月7日
営業時間:8:00〜23:00
定休日:年中無休(メンテナンス休業等を除く)
料金(税込):特別体験会 2,980円/人(2時間制、ソフトドリンク飲み放題・タオル貸出込み)
主な設備:一本の大径木を使用したサウナ室「千年サウナ」、外気浴スペース、内気浴スペース(ソフトドリンク飲み放題)
その他設備:更衣室ロッカー約110か所(Anker製充電ケーブル・最大65W対応)、フィットネスルーム(1,000円税込、2時間まで)
アクセス:博多駅前(明治公園内)
運営会社:東京建物株式会社
公式URL:https://totopa.jp/hakata/