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福島・双葉町の新ホテル「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」2026年6月開業。ととのえ親方監修のサウナを完備

震災から15年を経た福島県双葉町に、サウナが立つ。

2026年6月1日、双葉町・中野地区復興産業拠点に開業するリトリート型ホテル「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」。その5階に設けられたスパ施設「Slow SPA」のサウナは、TTNE株式会社代表でサウナプロデューサーの松尾大氏、通称”ととのえ親方”が監修した。

サウナという行為が「身体を整える」だけでなく「心を立て直す」体験であることを熟知する人物が、このロケーションを選んだことに、まず意味があるホテルだ。

ととのえ親方が双葉町のサウナに込めた設計思想

松尾氏がこの施設の建設予定地を訪れたとき、最初に抱いたのは「海を望みながら入れるサウナをつくりたい」という衝動だったという。その発想は単なるロケーション重視の設計論ではない。「明日を再び楽しみにできるような活力が生まれるサウナ」という言葉に、この施設が担おうとしている役割が凝縮されている。

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA

Slow SPAのフィンランドサウナは、国産ヒノキで仕上げた室内に、オートロウリュを標準装備する。室温は90℃前後。定員は約8名と、プライベート感と適度な熱循環を両立させるサイズだ。

設計のポイントは眺望との関係にある。サウナ室から海と空の移ろいが見える構成になっており、熱波に集中しながらも自然の広がりを視野に入れ続けられる。都市型のサウナとは対極にある体験設計で、北海道や沖縄の一部リゾートサウナに近い発想だが、震災伝承という文脈がこの場所固有の静けさを加えている。

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA

水風呂・外気浴・サーマルスプリングの三位一体

ととのいの質を決めるのは、サウナ単体ではなく三工程の設計だ。Slow SPAの水風呂(コールドバス)は水深65cm、16℃前後。水深65cmという数値は、肩まで浸かれる設計として標準的な上限付近にあり、全身が水に包まれる感覚をしっかり確保できる仕様だ。深すぎず浅すぎない、使い勝手と浸透感を意識した設定と見ていい。

外気浴スペースには、海と空を一望するリクライニングチェア3脚と、内気浴用チェア4脚・スツール8脚が用意される。外気浴エリアの座席数が絞られている点は、混雑時のととのい体験にやや影響すると思うかもしれないが、その分ラウンジ(同じく5階)のチェアが内気浴の受け皿を担う設計になっている。焚き火のゆらめきを眺めながら落ち着けるラウンジ動線は、ととのい後の時間まで含めた体験設計だ。

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA
FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA

さらに「レイクバス(サーマルスプリング)」も備える。こちらは男女共用で、水着着用が条件。カップルや友人同士でも同じ湯に浸かれる仕様は、温浴文化における共有体験の価値を重視したもので、近年増加している「混浴型の屋外浴槽」の文脈に連なる。混浴という選択肢があることで、宿泊の満足度設計が個人サウナー向けからグループ・カップル利用まで一気に広がる。

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA

「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」はどんなサウナーに向いているか

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMAのSlow spaは宿泊者限定の施設ではあるが、滞在中にサウナ・水風呂・外気浴・サーマルスプリング・ラウンジを一日の中でゆったり組み合わせられる環境が保証されており、この点はホテルサウナの最大の強みだ。

特に向いているのは、「ととのい」よりも「静けさ」を求めるサウナー。都市の高回転型施設では得られない、眺望と余白の体験を重視する人に刺さる。また、震災伝承館や復興祈念公園に隣接するという立地から、現地の記憶と向き合う旅の中にサウナを組み込みたいという人にとっても、この施設は唯一無二の選択肢になり得る。

編集部
ジョー

ととのえ親方がこの場所を選んだ理由は、風景の話だけじゃないはずだ。「明日を再び楽しみにできる、活力を生むサウナ」という言葉は、双葉という土地に来た人間にだけ、重く刺さる。長距離をかけてでもサウナを旅の目的にできる人、その先にある静けさを求めている人に、特に行ってほしい一施設。

FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA

所在地:福島県双葉郡双葉町大字中野字宮ノ脇1番1
開業日:2026年6月1日(月)
アクセス:JR常磐線「双葉駅」よりシャトルバス約5分→「産業交流センター前」徒歩5分
利用条件:宿泊者限定・水着着用必須(男女共用)
営業時間:6:00〜9:30 / 15:00〜22:00
サウナ:フィンランドサウナ(国産ヒノキ)90℃前後・定員約8名・オートロウリュ
コールドバス:16℃前後・水深65cm
外気浴:リクライニングチェア3脚・チェア4脚・スツール8脚
サーマルスプリング(レイクバス):男女共用・水着着用
ラウンジ:6:00〜22:00・宿泊者限定・ドリンク無料提供
サウナプロデューサー:松尾大氏(ととのえ親方)
水着レンタル:有料あり / サウナハット販売あり
客室数:98室
公式サイトhttps://www.futatabi-futaba-fukushima.com/

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