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霧多布温泉ゆうゆが「ルパン三世の湯」に改名。北海道浜中町、日本初のアニメ全面コラボ温泉誕生

アニメとのコラボ温泉が、日本に存在しなかった。少なくとも、「地方自治体が運営する公共の日帰り温泉施設」という形では。

北海道浜中町にある「霧多布温泉ゆうゆ」が2026年4月20日、施設名を「ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ」に改め、正式にリブランドオープンした。浴室に足を踏み入れれば、壁面にはルパンのイラスト。湯に浸かりながら耳に届くのは、誰もが一度は聴いたことのあるあの主題曲だ。

なぜ浜中町で生まれたのか

「ルパン三世」の作者・モンキー・パンチ(本名:加藤一彦)氏は、北海道浜中町の出身だ。

町はかねてより「北海道浜中町・ルパン三世−宝島プラン−」を推進し、街中にキャラクター関連スポットを整備、定期的にフェスティバルを開催してきた歴史がある。全国のルパン三世ファンの間では、すでに「聖地」として認知されてきた土地だ。

「霧多布温泉ゆうゆ」はその浜中町で1999年に開業した公共施設で、地元住民と観光客の双方に25年以上親しまれてきた。今回のリブランディングはその延長線上にある。装飾やグッズ販売といった「部分的なコラボ」から脱却し、ロゴ・のれん・浴室・BGM・展示・グッズ販売に至るまで、施設全体をルパン三世の世界観に統一するという踏み込んだ判断だ。

ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ
ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ
ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ
ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ

公共温泉×アニメコラボが「日本初」である意味

テーマパークやホテルとアニメがコラボする事例は珍しくない。

しかし地方自治体が運営する公共の日帰り温泉施設が、アニメ作品と全面コラボした事例は2026年3月時点で国内に存在しないと施設側は説明している。これは偶然ではなく、「聖地・浜中町」という強固な地盤があってこそ実現した構造だ。

アニメを制作するトムス・エンタテインメントも協力し、入浴中のルパン三世をモチーフにした新ロゴを制作。浴室入口ののれんにも採用されており、施設の「顔」が公式に刷新されている。

館内には等身大フィギュアや複製原画も展示され、休憩スペースにはルパン関連書籍が置かれるなど、入浴だけでなく滞在そのものをコンテンツ化する設計になっている。

ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ
ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ
ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ

「ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ」温泉としてのポテンシャル

コラボの派手さに目が行きがちだが、温泉そのものの資質も見落とせない。

霧多布温泉は地下2000mから湧出するナトリウム―塩化物冷鉱泉で、神経痛や関節痛、筋肉痛などへの効果が期待されている。施設は標高約42mの高台に位置し、太平洋と霧多布湿原を同時に一望できる絶景露天風呂を持つ。

近年、施設周辺では野生のラッコの生息・繁殖が確認されており、ラムサール条約登録湿地である霧多布湿原とあわせて、エコツーリズムの観点からも観光客の注目が高まっているエリアだ。

サウナも備え、入浴料が大人500円という公共施設ならではの価格水準も、観光途中に立ち寄るハードルを下げている。

こんなサウナー・温泉ファンに勧めたい

まず、ルパン三世ファンであることは言わずもがなだ。

一方、「聖地巡礼と温泉を両立させたい」という層にとっても、これ以上の選択肢はなかなかない。絶景露天、地下2000mの本格温泉、大人500円という価格、そしてルパンのBGMが流れる浴室という体験の密度は、北海道道東エリアを旅するすべての温泉ファンにとって立ち寄り価値が高い。

単純に「変わった温泉を体験したい」という好奇心旺盛なソロ旅派にも刺さる施設だ。

編集部
ジュリ

施設名を「ルパン三世の湯」に変えちゃう、この「本気度」は、装飾を貼ったコラボとは一線を画していますね。絶景露天+道東の自然+ルパン三世という組み合わせは、「旅の目的地になれる公共温泉」の新しいモデルケースとして業界的にも注目です。
こういう場所にはスバル360をかっ飛ばして、ルパン気分で行きたいところ。

ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ

  • 所在地:北海道厚岸郡浜中町湯沸432
  • 入浴受付:10:00〜21:00
  • レストラン:11:30〜20:30
  • 休館日:年中無休
  • 入浴料:大人500円/中学生以下250円/未就学児無料
  • 公式サイト:https://kiritappu-yuyu.com/

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