
サウナブームが一巡し、「混んでいて逆に疲れる」「都市の喧騒から抜け出せない」という声が広がるいま、真逆の思想で設計されたサウナ施設が次のステージへ進む。
岐阜県山県市の清流・円原川のほとりに位置する完全貸切型リトリートサウナ「THE WATERS -Retreat Terrace Enbara-」は、2026年3月14日より第二テラス整備を目的としたクラウドファンディングを開始した。募集期間は2026年4月13日まで。
「回転率ゼロ」の思想から生まれた清流サウナ
THE WATERSは、都市型サウナが追求する効率や回転率を意図的に排除した施設だ。1日1組の完全貸切制を採用し、自然の中で呼吸を整え、五感を取り戻し、心身を深く回復することだけを目的に設計されている。
サウナ本体には過熱水蒸気発生機を2台搭載。高湿度のハーブ蒸しサウナは、地元の和ハーブを使ったロウリュで体を包む。水風呂は施設の脇を流れる円原川の天然伏流水をそのまま使用。水質・水温ともに「奇跡の水風呂」と称されるほどのクオリティだ。外気浴は鳥の声と川のせせらぎが響く森の中で、ツリーテラスの上に浮かぶような感覚で楽しめる。
2025年に第一章のクラウドファンディングで川辺のサウナテラスを整備し、2026年3月14日に本オープン。そして今回、構想の中で唯一未整備だった「第二テラス」に向けた第二章が始まった。



THE WATERS 第二テラスは「拡張」ではなく「深化」のための空間
今回のプロジェクトが強調するのは、「進化ではなく深化」という言葉だ。売上を増やすための客室追加や回転率向上が目的ではない。1日1組という体験の質を、さらに深めるための空間として第二テラスは設計される。
整備される予定のコンテンツは以下の通り。
- 屋根付きの休息スペース
- 焚き火を囲むファイヤーピット
- キャンプ可能なスペース
- BBQグリル
- 物販スペース
- 冷蔵設備
第一テラスと階段でつながり、天候に左右されることなく、サウナ・川・焚き火・食・夜の時間がゆるやかに循環する動線が生まれる。昼にサウナでととのい、夕暮れとともに焚き火を囲み、夜をそのまま過ごす——そんな時間の流れが、第二テラスによって完成に近づく。

人がととのうほど、地域も自然もととのう
THE WATERSが体験として設計しているのは、サウナそのものだけではない。地元の和ハーブを使ったロウリュ、間伐材を活用した焚き火体験、地域食材との連携など、自然・地域・人の関係を再接続するような体験づくりが根幹にある。
今後は流域環境の保全や地域文化の発信など、人と自然の循環を生む場所としての活動も広げていく構想だ。「年に一度でも深く回復できる場所」というコンセプトは、サウナブームの喧騒とは対極にある、静かで本質的な問いを投げかけている。




「売上を増やすための拡張じゃない」とわざわざ宣言してクラファンを始める施設、他に見たことがない。この一文だけでTHE WATERSが何者かを全部説明している気がする。
THE WATERS -Retreat Terrace Enbara-
- 所在地:岐阜県山県市円原9
- 運営:合同会社タキビデザイン 代表 河合祐樹
- 形態:完全貸切型アウトドアサウナ(1日1組)
- サウナ:過熱水蒸気発生機2台搭載・高湿度ハーブ蒸しサウナ
- 水風呂:円原川天然伏流水使用
- 本オープン:2026年3月14日
- CF期間:2026年3月14日〜4月13日
- CFページ:https://camp-fire.jp/projects/932919/view
- 公式サイト:https://thewaters.jp