
「今までで一番ととのった」「完璧な導線がここにある」そんな声が上がっている新しい温浴施設が、名古屋・熱田に誕生した。
2026年3月、ホテル エクセルイン名古屋熱田 に新たな温浴施設「川の湯」がオープンした。ホテル11階の宿泊フロアを全面改装し、男女それぞれに温浴空間を設置。全面ヒノキを使用した空間で、熱湯・水風呂・サウナを組み合わせた“ととのい体験”を提供する。
施設のコンセプト設計とクリエイティブは 株式会社on the trip が担当した。
“完璧な導線”と話題の温冷浴
男性浴場には熱湯(約45度)、普通湯、ぬる湯、水風呂、サウナを配置。特に特徴的なのが、西式温冷浴と呼ばれる入浴スタイルである。
熱湯と水風呂を交互に繰り返すことで、血流を促し強い爽快感を得る入浴法で、サウナとは異なる“ととのい体験”として近年注目されている。
さらに洞窟のような空間には、熱湯と大型水風呂を設置。
外気浴スペースに加え、広々とした内気浴スペースも確保されており、温冷浴後にゆっくりと休息できる導線が整えられている。
女性浴場にも同様に熱湯、普通湯、ぬる湯、水風呂、サウナが用意されている。



全面ヒノキで江戸の湯屋を再現
施設の大きな特徴は、空間全体にヒノキを使用した設計である。
浴室に足を踏み入れると、まるで江戸時代の湯屋のような木の香りに包まれる。これは、この場所の歴史的背景に由来している。
ホテルの目の前を通る道は、かつての 旧東海道。江戸時代には 熱田神宮 を目指す参拝者たちが歩いた街道である。当時、この一帯には多くの旅籠が立ち並び、人々は宿に泊まり、身を清めてから神社へ参拝したという。


神社参拝前の「清め」を現代に
ホテルの近くには 鈴之御前社 という神社がある。かつて参拝者たちはここでお祓いを受けてから熱田神宮へ向かった。
さらに、この場所には「精進川」と呼ばれる川が流れていたと伝えられる。人々はその川で体を清め、鈴を鳴らし祈りを捧げた。
今回の温浴施設「川の湯」は、その歴史をモチーフに設計された。
精進川のようにこの湯で体を清め、心を整え、そして神社へ向かう。そんな物語を体験として再構築した温浴空間なのである。

川の湯“旅の目的になる温浴施設”へ
「穢れ」という言葉は「気が枯れる」から生まれたとも言われる。反対に、気が満ちた状態を「清い」という。水で体を満たし、心身を整える。それは古くから日本人が続けてきた習慣だ。
今回の「川の湯」は、宿泊者にとっての清めの場であり、旅の途中で自分自身を整える場所として設計された。
単なるホテルの浴場ではなく、旅の目的の一つになる温浴体験を目指している。
川の湯(エクセルイン名古屋熱田)
所在地:愛知県名古屋市熱田区伝馬2丁目4-17
施設:熱湯、普通湯、ぬる湯、水風呂、サウナ、外気浴スペース、内気浴スペース
公式サイト:https://excel-inn.com/