
名古屋市緑区の「天然温泉 みどり楽の湯」が、2025年11月29日に大規模リニューアルを完了する。今回の改装で注目すべきは、2つのサウナと2つの水風呂を備えた”二湯流”スタイルへの進化だ。サウナ愛好家にとって、選択肢が広がる新時代の温浴施設が誕生する。
エストニア産ヒーターで生まれ変わったスタジアムサウナ
10月25日に先行オープンした男性スタジアムサウナは、全面的な刷新を遂げた。階段状のベンチが特徴のこのサウナは、壁面をすべてエストニア産木材に張り替え、重厚感と自然の香りに包まれた空間となった。
最大の特徴は、東海地区初導入となるエストニアHUUM社製”HIVE18″の設置だ。中央に配置されたこのヒーターは、前方2基のガスヒーターと組み合わせることで、サウナ全体を均一に温める力強い熱環境を実現している。
天井には大きなR形状(曲線天井)を採用し、熱と蒸気がやわらかく巡る設計に。体感温度がより安定する”やさしい熱のサウナ”へと進化を遂げた。

時間で変わるオートロウリュと照明演出
自動で蒸気を届けるオートロウリュ機能を搭載し、時間帯によってロウリュの回数が変化する仕組みだ。朝は30分間隔、昼から夕方は20分間隔、夜は15分間隔と、時間ごとに異なる蒸気の表情を楽しめる。
さらに注目すべきは、足元間接照明の演出だ。黄色→橙色→赤色へと時間帯によって移り変わり、”朝・昼・夜で表情が変わるサウナ室”を実現。木材の質感と光が調和し、視覚的な癒しも高まった。

オートロウリュ運行スケジュール
- 8:00〜15:00:00分/30分(黄色照明)
- 15:00〜19:00:00分/20分/40分(橙色照明)
- 19:00〜23:45:00分/15分/30分/45分(赤色照明)
露天エリアに誕生する「GREEN MEDI SAUNA」
11月29日、男性露天風呂エリアに第2のサウナとなるコンテナサウナ「GREEN MEDI SAUNA(グリーンメディサウナ)」が誕生する。木の温もりを生かした落ち着いたデザインで、屋外の空気を感じながら静かにととのえる”アウトドア感覚のサウナ”だ。
このサウナの特徴は、テレビをあえて置かない静寂重視の設計にある。雑音のない集中したサウナ時間を過ごせる空間として設計された。
室内にはスタジアムサウナと同じエストニア産HUUM社製”HIVE18″を採用し、セルフロウリュにも対応。ロウリュによる自然な蒸気を楽しめるつくりで、アウトドアサウナさながらの心地よい湿度と熱を味わえる。


天然地下水を使用した露天水風呂
コンテナサウナに隣接して、深さ75cmの露天水風呂を新設。敷地内から汲み上げた天然地下水を使用しており、まろやかな肌当たりが特徴だ。
サウナ→天然地下水の水風呂→外気浴がスムーズにつながり、屋外ならではの開放感とともに、より深い”整い”を体感できる動線が完成した。

女性エリアもリニューアル──パウダーコーナーが進化
女性脱衣室のパウダーコーナーも10月25日にリニューアルを完了。照明付きミラーを新設したことで手元が明るくなり、メイクやスキンケアがよりしやすい環境へと改善された。
一部化粧台にはしきりを設けたパーソナルスペースを採用し、周囲を気にせずゆっくり整えられる空間を確保。立ちドライヤーエリアを増設し、動線をスムーズにすることで混雑が分散する設計となった。


緑区への想いを込めた施設名
「GREEN MEDI SAUNA」という名称には、緑区の「GREEN」へのオマージュと、地域の豊かな自然になぞらえた”心を整える瞑想空間”をつくりたいという想いが込められている。
みどり楽の湯は、開業以来”名古屋市緑区”という土地への深い敬意と誇りを大切にしてきた。地域に根ざした温浴施設として、これからも緑区らしい癒しと、日々の暮らしを支える「くつろぎの場」を提供し続けるという。

天然温泉 みどり楽の湯
住所:〒458-0815 愛知県名古屋市緑区徳重三丁目2904番地
公式サイトhttps://rakunoyu.com/midori/