ホーム » 全ての記事 » 伊豆大島にサウナ付きリトリートホテル「HOTEL Flarito」2026年8月開業。全室オーシャンフロント

伊豆大島にサウナ付きリトリートホテル「HOTEL Flarito」2026年8月開業。全室オーシャンフロント

東京から1時間45分、伊豆大島の廃墟再生ホテルに海を望むサウナが誕生する

海側面をガラス張りにした本格フィンランド式ロウリュサウナから、水平線を眺めながら熱波を浴びる。そんな体験が、今夏から東京都内で現実になる。

伊豆大島・元町エリアに「HOTEL Flarito 伊豆大島」が2026年8月に開業する。全24室・全室オーシャンフロント、宿泊者専用の海向きサウナと大浴場を備えるリトリートホテルだ。

「都心から一番近い離島」が抱えていた空白地帯

伊豆大島は東京都大島町に属する。竹芝桟橋から高速ジェット船で最短1時間45分という距離は、伊豆半島の日帰り温泉より近い場合すらある。現役火山のジオパーク、椿、明日葉という固有の地域資源を持ちながら、宿泊施設の選択肢は限られてきた。

今回の開業地となる物件は、元町の海沿いという主要エリアに立ちながら、権利調整の難しさと老朽化により長年放置されてきた経緯がある。「廃墟再生」という出自が、このホテルに単なる新規開業とは異なる意味を与えている。空白を埋めることで島の観光産業そのものに寄与しようとする意図が、施設設計の随所ににじんでいる。

HOTEL Flarito 伊豆大島

サウナの仕様を読む。これは「本気」の設備だ

最大17名収容のサウナ室にはヒノキが使われ、フィンランド式のロウリュに対応する。海側の壁面をガラス張りとすることで、サウナ室の中から水平線を視界に収められる設計だ。

近年、海を望むサウナは全国的に増えているが、離島のオーシャンビューには内海や湾越しの景色とは異なる開放感がある。水平線を遮るものが何もない、という条件は、内陸や沿岸の施設では得られない。

HOTEL Flarito 伊豆大島

仕上がりを担保しているのは外気浴とクールダウンの設計だ。前室にはオーバーヘッドシャワーが2基、水風呂にはチラーを完備して安定した低水温を維持する。

外気浴スペースには海に向いたデッキとリクライニングチェアを設置する。ロウリュ→シャワー→水風呂→外気浴という一連の動線がきちんと設計されており、「サウナが売り」と言いながら水風呂が小さい浴槽一つだけ、というありがちな落とし穴を踏んでいない。営業時間は朝6:30〜10:00、夜15:00〜23:00の2部制で、宿泊者は無料で利用できる。

HOTEL Flarito 伊豆大島
HOTEL Flarito 伊豆大島

夕食を出さないという「引き算の哲学」

「HOTEL Flarito 伊豆大島」が宿泊施設として際立っているのは、サウナ以上に「夕食を提供しない」という方針かもしれない。館内での夕食営業を設けず、宿泊者をあえて街へ送り出す設計だ。スタッフが選んだ島内飲食店のローカルマップ、宿泊者向けパスポート、公式LINEによるサポートで、外食の不安を補う。

HOTEL Flarito 伊豆大島

全室にIHコンロとシンク付きのミニキッチンを備えている点は、この「引き算」の設計と表裏一体だ。地元市場の食材を部屋に持ち込み、自分たちで調理してもいい。調理器具はフロントで無料貸し出しというのも現実的な配慮だ。伊豆大島に同規模でミニキッチンを全室に備えるホテルは希少であり、長期滞在や連泊のハードルを実質的に下げる効果がある。

HOTEL Flarito 伊豆大島」はどんなサウナーに向いているか

「HOTEL Flarito 伊豆大島」は「ととのい」の質より「非日常の文脈」を重視するタイプのサウナーに刺さる施設だ。

サウナの熱量自体を追い求める上級者よりも、サウナを旅のアンカーポイントとして使いたい層——つまり、週末に東京を抜け出し、海の外気浴で頭を空にしたいビジネスパーソンや、子連れ・グループで「非日常感のある宿」を探しているファミリーに向いている。最大5名収容の客室(全室45㎡)とグループ対応のサウナ定員17名という設計が、その想定を裏付けている。

編集長

水風呂にチラーを入れて、外気浴デッキを海に向けて、ロウリュ対応のサウナ室の壁をガラス張りにする。この3点セットを、東京都内の離島で実現した事実がまずデカい。「離島のサウナって温泉施設の片隅にあるやつでしょ」という先入観を静かに更新してくる施設だと思う。夕食を出さずに街に送り出す設計も、表面上は「地域活性化」に見えて、実は「サウナ後の空腹と開放感を島の路地裏で発散させる」という体験設計として読める。これ、サウナ上がりに知らない島の食堂に飛び込む快楽、分かる人には刺さりすぎるんじゃないかな。

HOTEL Flarito 伊豆大島

開業:2026年8月
所在地:東京都大島町元町2-7-3
アクセス:元町港から徒歩6分、岡田港から車で18分
客室数:24室(全室オーシャンフロント・45㎡、最大5名)
サウナ:フィンランド式ロウリュサウナ(最大17名、海側ガラス張り)、チラー付き水風呂、外気浴デッキ
大浴場:1階(7〜8名規模、宿泊者専用・無料)
ミニキッチン:全室完備(IHコンロ1口・シンク・冷凍冷蔵庫45L)
食事:朝食あり(カフェスタイル)、夕食提供なし
駐車場:15台(無料・ホテルから徒歩3分)
公式サイトhttps://flarito-izuoshima.com/

フロサウナは、いま注目のフロ、サウナ、スパなどの情報を求めさまよう「温浴開拓者」たちの「温浴メディア」です。