
サウナ新時代へ。どこでも設置可能な革新的プロダクト
株式会社LIFULL ArchiTechは2026年1月28日、「インスタントサウナ」の販売を開始した。本製品は同日開催の「OUTDOOR INNOVATION SUMMIT 9th」にて初公開。断熱材の発泡ウレタンを用いた独自構造により、高い断熱性能と熱循環効率を実現している。
現代人のサウナニーズに応える
現代社会では長時間労働やネット社会の人間関係の複雑化により、多くの人が心身の疲労を抱える。こうした中、サウナは単なる温浴施設を超えた存在だ。高温室内での発汗、水風呂でのクールダウン、外気浴による深いリフレッシュ。さらに非日常空間でのコミュニケーションを通じ、体と心をととのえる体験を提供する。
このようなサウナへの需要拡大を受け、LIFULL ArchiTechは自然豊かな地域資源を活かした新たな観光価値の創造を目指した。
どこにでも設置できる「インスタントサウナ」
インスタントサウナはインスタントハウスの技術を活用。テントシートを空気で膨らませ、内側から硬質発泡ウレタンを吹き付け施工する。建築物ではないため、どんな場所でもすぐに設置が可能だ。
構造体自体が断熱材の硬質発泡ウレタンで作られているため、外気の影響を最小限に抑える。また、円形形状が熱のムラを解消。「熱の循環効率」と「対流効率」を高め、短時間で効率よく室内を温められる。
加えて、100V電源で利用可能な小型家庭用サウナストーブのみで十分な温熱環境を実現。一般的なバレルサウナやコンテナサウナと比較し、初期費用・ランニング費用を大幅に削減できる。

インスタントサウナで地域を活性化
LIFULL ArchiTechは本製品を通じて、利用者に快適な温もりと癒しを届けるだけでなく、宿泊施設や自治体などの導入パートナーとともに地域の魅力向上に貢献する。大自然や地域文化とサウナ体験を組み合わせることで、その土地ならではの特別な非日常体験を提供。新たな観光価値を創出する狙いだ。
今後は全国各地の観光地や遊休地での導入を推進。「どこでも手軽に導入できるサウナ」として、観光業の成長と社会のウェルビーイング向上を支援していく。
インスタントハウスの技術背景
インスタントハウスは、2011年3月東日本大震災での被災地支援をきっかけに、名古屋工業大学大学院の北川啓介教授の研究をもとに開発された。LIFULLと名古屋工業大学大学院の共同研究による新しい構築物だ。
土地に定着していないため非建築物扱いとなり、建築物のような制約なく様々な土地に設置できる。シンプルな工法で1棟あたり数時間で設営可能。断熱性や耐久性に優れ、耐震性や耐風性も併せ持つ。ワークスペースや宿泊スペース、避難所の医療救護室、コミュニティの休憩所、断熱を要する備蓄倉庫などにも活用できる。
製品スペック
- サイズ:直径約220cm、高さ約290cm
- 素材:外壁はテントシート(ポリエステル)、内壁はウレタン
- 重量:約60kg
- 耐風性能:粗度区分Ⅱ程度を想定、耐風速80m/s程度
- 耐震性能:震度6強の地震に対して崩壊しない(重要度係数1.0程度)
- 耐雪性能:屋根上積雪60cm以下(耐雪仕様)、通常仕様は40cm以下
- 定員:4名程度
- ストーブサイズ:横幅20.5cm×奥行32cm×高さ50.5cm
- ストーブ重量:10kg
- 電源:電源コード式、100V~、出力1500W
- 価格:158万円(税別、本体工事費込み)
株式会社LIFULL:https://lifull.com/