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カーボンニュートラルの実現を目指す!「豊田の森」から生まれた純国産バレルサウナが2023年2月17日より発売

by furosauna

商業空間の特注家具から建築、サウナまでを製造する株式会社アーティストリーは、愛知県豊田市の木材を使ったバレルサウナを2023年2月17日より発売する。海外製の多いバレルサウナを、愛知県内の地元企業が繋がり純国産で作ることで、人と森の健康管理、地域経済の活性、輸送CO2削減などのSDGs、脱炭素社会の実現を目指す。

バレルサウナとはサウナ発祥のフィンランドで人気の組み立て式の樽型サウナ。現在は個人宅からグランピング施設などの多くで導入され、屋外で本格的なサウナを楽しめると人気のサウナだ。


開発経緯


日本は先進国の中で2位となる森林保有面積をほこる森の国。しかし、人々の営みの中には昔ほど木の文化は無く、手付かずの放置林が増え、時にはそれが森の健康を害し、土砂災害などの原因にもなっているという。2000年の東海豪雨では「人工林の間伐遅れ」が注目され、戦後に開発が進み成熟しきった人工林が、今まさに切られ時を迎えている。

豊田市の森

成熟した木を収穫し、特にCO2吸収力の高い若木を植樹していくことは、カーボンニュートラルの実現にとっても重要だ。「CO2を吸収する木材」を、地元のサプライチェーンを利用して活用することで、無駄な材料と輸送ロスを防ぎ、持続可能な森と人のサイクルが生み出される。

株式会社アーティストリー社員であり、自身も木工サウナーとして活動する大西功起氏は「サウナは、入る人の健康面から人間関係など心身の「整い」を与えてくれます。そんなサウナ室には木材が使われます。木の香りや見た目の癒し効果で木材が選ばれていることが多いのですが、木でサウナを作ることは、実は森や地球環境にも良いことなのではないか?と最近考えています。」と語る。


関わるのは森の担い手たち


木工業界は川上から川下と言われ、分業構造になっている。今回、アーティストリーの大西氏の企画のもと、愛知県内の各社が繋がり「純国産バレルサウナ」が生まれた。森から木という資源をいただく林業、その資源を木材という素材へ仕込みをする製材所、その素材を愛される製品に調理する家具職人。そのすべてが地元企業が手を組んだサプライチェーンだ。

左からアーティストリー 大西功起氏、西垣林業 沼田真実氏、豊田森林組合 井原圭介氏

林業を子供たちにカッコいい仕事と思ってもらいたいと話す井原氏。「自分達の切った木材が、実はどのようなところで使われているか知らないことが多い。サウナのために切ってるって不思議な感覚ですが、自分も入ってみたいです笑」と語る。

自身もサウナ好きの沼田氏も、「人を笑顔にするような所に私たちが繋ぐ木材が、身近なサウナに使われるのはとても嬉しい」と笑顔がこぼれる。

豊田森林組合 井原圭介氏

「最終的には、道の駅の野菜のように、森から木材という素材を紡いだ人たちの顔が見えると嬉しい」と考えるアーティストリーの大西氏。「気持ちの良いサウナを作り、お客様に楽しんでいただき、森やそこに関わる職業に関心を持ってもらえれば、私たちの職業の持続可能性にも繋がっていくと考えます。」と今後の展望を語った。

これらの想いの詰まったバレルサウナは、地元愛知県の「ジェーアール名古屋タカシマヤ」「名古屋栄三越」で展示出展される。


名古屋エリアでの出展情報


ジェーアール名古屋タカシマヤ
イベント名:『LOVE SAUNA』
開催日時:2023年2月17日(金)~ 2月21日(火)
営業時間:午前10時〜夜8時 ※最終日は午後5時閉場
会場:10階催事会場(愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1−4)
URL:https://www.jr-takashimaya.co.jp/cp/2023love_sauna/

名古屋栄三越
イベント名:『でらととのう 伊勢丹サウナ館@名古屋栄三越』
開催日時:2023年3月8日(水)~ 3月14日(火)
営業時間:午前10時〜夜8時 ※最終日は午後6時閉場
会場:3階スタイルコート#3(愛知県名古屋市中区栄3-5-1)
URL:https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nagoya.html

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