
移動型サウナの革新が新たな段階を迎えた。株式会社リバースが手がける移動型サウナバス「サバス」の3号車が完成し、2025年9月1日から静岡鉄道株式会社による運営が開始される。今回の3号車は、静岡県の代表的な名産品である「お茶」をテーマとした画期的なデザインが特徴だ。
茶畑をイメージした革新的サウナ設計
サバス3号最大の特徴は、静岡茶をモチーフにした独創的なデザインにある。サウナ室内は茶畑をイメージした段々の座席配置を採用し、適度な勾配により利用者は座ったり横になったりと多様な体勢でサウナを楽しめる構造となっている。
スノコ部分には静岡県産の木材を使用し、地域資源を積極的に活用した設計が施されている。横になってくつろぐことが可能な設計により、富士山をはじめとする静岡ならではの絶景を眺めながら「ととのう」体験が実現できる点も大きな魅力だ。
外装デザインには「静鉄バス」の復刻デザインを採用し、サバス仕様にアレンジが加えられている。これまでの1、2号車がバスをモチーフにしていたのに対し、3号車は地域性を強く押し出したデザインコンセプトが採用されている。




地域パートナー展開の新戦略
今回のサバス3号完成を契機に、リバースは「地域パートナー」展開という新たな戦略を開始した。これまでサバスはリバースとサウナイキタイが共同運営していたが、今後は地域に根ざした交通事業者との連携を強化していく方針だ。
静岡鉄道は2024年2月設立の一般社団法人静岡サウナ協議会に参画しており、静岡県における新しいサウナ文化創出とサウナを通じた地域活性化を目的として、自社グループ保有のバスを活用したサバス事業展開を目指している。
静鉄グループが持つ地域に根差した交通・観光インフラのネットワークと企画力を活かし、静岡県を中心とした活用・展開が計画されている。リバースでは今後、地域の鉄道やバス会社を中心とした地域パートナーとの連携により、地域密着型の「ご当地サバス」展開を推進していく予定だ。


9月開催「サバス誕蒸祭」の詳細
サバス3号のお披露目イベントとして、9月13日に「サバス誕蒸祭」が開催される。会場は日本最大級のアウトレット「御殿場プレミアム・アウトレット」で、天候に恵まれれば富士山の眺望も期待できるロケーションだ。


移動型サウナバス「サバス」は、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」との連携により、どこでも本格的なサウナ体験を提供する革新的なサービスとして注目を集めている。
株式会社リバースの代表である松原安理佐氏は、神姫バス株式会社での勤務経験から「人を運ぶ」以外のバス活用可能性を見出し、2021年5月に「出向起業」という形でリバースを設立した。社名は「RE BUS(バスの再生)、RE BIRTH(生まれ変わらせる)」という意味を込めており、バスの”自走可能”と”大型スペース”という利点を最大限活用している。
サウナ業界における新たな体験価値の創出と地域活性化の両立を目指すサバス3号の今後の展開に注目が集まっている。
イベント詳細
- 日程: 2025年9月13日(土)
- 時間: 9時30分〜17時30分(各回1時間半の定員制)
- 料金: 1名4,400円(税込)
- 場所: 御殿場プレミアム・アウトレットEast Zone特設会場
- 住所: 御殿場市深沢1312
- 内容: サバス3号車、テントサウナ・コンテナサウナなどのアウトドアサウナ体験、沼津みかん・お茶ロウリュ体験、サウナところてん試食、アウトレット内温泉施設「木の花の湯」割引特典
- 申込: Peatixより申込
- 主催: 一般社団法人静岡サウナ協議会
サバス3号車 基本仕様
- 名称: 移動型サウナバス「SABUS(サバス)」3号車
- 運営開始日: 2025年9月1日(予定)
- 運営会社: 静岡鉄道株式会社
- 特長:
- 静岡茶をモチーフにしたデザイン
- 茶畑のような段々の座席構造
- 静岡県産木材を使用したスノコ
- 寝転がりながら絶景が楽しめるサウナ体験
- 「静鉄バス」の復刻デザインを採用したサバス仕様外装