
標高1450mの白樺湖畔で、湖を眺めながらサウナでととのう。2年以上閉鎖していた長野の温泉施設が「灯湯 すずらん」として6月27日に復活する
株式会社白樺村と施設運営を担う株式会社Community Plusは、2024年3月に閉鎖した「白樺湖温泉 すずらんの湯」を「灯湯 すずらん(あかりゆ すずらん)」として再生し、2026年6月27日に開業を予定している。施設の準備を進める中で追加の設備損傷が判明し、修繕費は総額約1億円規模に達した。現在、茅野市からの負担金・金融機関融資とあわせて、クラウドファンディングによる資金調達を開始している。

ジョー
「標高1400mの白樺湖を目の前に、露天風呂とサウナから外気浴まで楽しめる」という環境、これは普通に反則だな。しかも総工費約1億円の修繕を乗り越えてここまで来た施設という背景も込みで、開業前からすでに応援したくなっちゃうよね。
閉鎖から復活まで、修繕費が1億円規模に…
旧「白樺湖温泉 すずらんの湯」は、茅野市が運営していた日帰り温泉施設だ。観光客や地域住民、別荘利用者に広く親しまれてきたが、入浴施設単体での収益確保が難しく、2024年3月に営業を終了した。その後、茅野市が公募型プロポーザル方式で民間譲渡を実施し、株式会社白樺村が第一次優先交渉権者に選定。2025年4月末に譲渡契約を締結した。
しかし譲渡前の設備点検で、冬季凍結による配管・ボイラー等の損傷が発覚。修繕費は当初約6,000万円(茅野市見積額)となり、そのうち4,000万円を茅野市が負担することが2025年10月の臨時議会で可決された。さらに2025年11月の工事着工後に追加損傷が判明し、修繕費は総額約1億円規模に膨らんだ。この状況を受けてオープン予定を2026年4月から6月27日に変更し、クラウドファンディングも開始された。
クラウドファンディングはこちら:https://for-good.net/project/1003385
湖を眺めながらサウナでととのう、白樺湖ならではの体験設計
灯湯 すずらんは、温泉入浴だけでなく、飲食・滞在・地域交流の機能を備えた複合拠点として再生される。
サウナについては施設整備の一部として計画されており、湖を眺める大浴場と露天風呂に加えて整備される予定だ。標高約1,400mの白樺湖を目の前にした外気浴は、この施設ならではの体験として設計されている。湖畔に隣接するロケーションで、お風呂からも飲食スペースからも白樺湖の景色を望める空間構成だ。
食事面では「発酵と高原野菜」をテーマに、白樺湖周辺の食材や地元農家・醸造所から直接仕入れた食材を使ったランチ・ディナー営業を予定。朝から夜まで地域住民や観光客、別荘利用者が気軽に立ち寄れる設計になっている。

緊急時の防災拠点機能も、地域インフラとしての覚悟
灯湯 すずらんが単なる温浴施設の復活にとどまらない理由のひとつが、緊急時に防災拠点として活用できる簡易宿泊室を2室整備する計画だ。標高1,450m・冬季はマイナス10〜15℃にもなる厳しい環境の白樺湖では、温浴は娯楽ではなく生活インフラだという認識のもとで設計されている。
入浴料金は大人が平日900円・土日祝1,000円・超繁忙期1,100円、子どもは500円(全日)を予定。市が運営していた頃の赤字体質から脱するため、飲食・物販・コミュニティスペースを組み合わせた複合収益モデルでの持続可能な運営を目指している。


「市が運営して年間1,500万円の赤字が出ていた施設を、補助金なしで民間が引き継いで総工費1億円の修繕を乗り越えてオープンを目指している」という事実、読むだけでちょっとしんどくなるが、それだけ本気でやっていくという覚悟。開業したら絶対に行きたい施設リストに入れた。
灯湯 すずらん
- 旧施設名:白樺湖温泉 すずらんの湯
- 開業予定日:2026年6月27日
- 所在地:長野県茅野市北山白樺湖3419-84
- 入浴料金:大人 平日900円・土日祝1,000円・超繁忙期1,100円 / 子ども 500円(全日)
- 施設構成:温泉大浴場・露天風呂・サウナ(整備予定)・飲食スペース(発酵×高原野菜)・コミュニティスペース・物販スペース・簡易宿泊室2室
- 標高:約1,450m(白樺湖畔)
- 施設オーナー:株式会社白樺村(長野県茅野市)
- 運営:株式会社Community Plus(東京都調布市)
- クラウドファンディング:https://for-good.net/project/1003385