
世界のサウナが、旅の目的地になる「SAUNA37 2026」発表
静かな熱気に包まれたサウナ室。扉の向こうには、まだ知らない世界のサウナ文化が広がっている。
いまやサウナは単なる入浴ではなく、旅の理由になる体験へと変わりつつある。そうした流れの中で発表されたのが、世界のディスティネーションサウナを紹介するワールドサウナアワード「SAUNA37」だ。
World Sauna Award「SAUNA37 2026」発表
TTNE株式会社は3月7日(サウナの日)、サウナ特化型ワールドサウナアワード「SAUNA37 2026」を発表した。
この取り組みは、サウナが“旅の目的地”となる世界のサウナ施設37か所をノミネートするプロジェクト。さらに、世界各地のサウナ文化を紹介することで、サウナを通じて人々の幸福や健康的な生活を広げていくことを目指している。
今年で3度目を迎えるこのアワードでは、地域も文化も異なる多彩なサウナ施設が選出された。
世界の個性豊かなサウナ施設
今回ノミネートされた施設には、極端な温冷体験を楽しめる日本のサウナから、自然景観と融合したヨーロッパのスパまで、幅広いスタイルが並ぶ。
例えば、日本からは「寒の地獄旅館」が選出された。ここでは13〜14℃の源泉冷泉と100℃を超える薪ストーブサウナを組み合わせた独特の温冷体験が知られている。

一方で、ヨーロッパからは壮大な自然を生かした施設が並ぶ。
アイスランドの「Blue Lagoon Iceland」は、黒い溶岩地帯と乳白色の地熱ラグーンが特徴的なスパ施設だ。ラグーンに隣接したサウナでは、水面と溶岩景観を一望するパノラマビューが広がる。
また、スイスの「Les Bains de Lavey」はアルプスの景色を望むサーマルスパ。ソルトエアーサウナやバイオサウナなど、多彩なサウナ体験が可能である。
さらに、フィンランドの「Tupaswilla」は世界最大級のスモークサウナ。ピート(泥炭)を肌に塗り、スモークサウナで温めるという独特の入浴体験が行われる。



アジアやオセアニアからもノミネート
今回の「SAUNA37」には、ヨーロッパだけでなく、アジアやオセアニアの施設も含まれている。
タイ・プーケットの「KEDR Spa & Sauna」は、トロピカルリゾートの雰囲気を持つウェルネス施設。フィンランド式ドライサウナのほか、タイハーブを使用したスチームルームなどが備えられている。
また、オーストラリア・メルボルンの「Soak Bathhouse」は、ソーシャルな交流を重視した新しいウェルネス空間。ミネラルプールやスチームルームなどを備えた、会話やつながりを育む施設として注目されている。


つまり、世界のサウナは一つの形に収まらない。それぞれの土地の文化や自然環境と結びつきながら、多様な進化を続けている。
SAUNA37 2026ノミネート施設一覧 ※アルファベット順
- 38° THE BATHHOUSE(Australia)
- Adventuremine(Sweden)
- Allas Pool(Finland)
- Aquardens Verona Spa(Italy)
- ARC(UK)
- Arctic Bath(Sweden)
- Biome by Corinthia London(UK)
- Blue Lagoon Iceland(Iceland)
- Capybara Bathing(Australia)
- Chochołowskie Termy(Poland)
- Great Jones Spa(USA)
- Hotel Jungbrunn(Austria)
- Hotel Krallerhof(Austria)
- Hotel Tjampuhan and Spa(Indonesia)
- KAN NO JIGOKU RYOKAN / 寒の地獄旅館(Japan)
- KEDR Spa & Sauna(Thailand)
- Kokyu no Ma, Shiriuchi Onsen / 知内温泉 呼吸の間(Japan)
- Les Bains de Lavey(Switzerland)
- Lonna Sauna(Finland)
- Nowhere Baths(Singapore)
- OCHIAIRO / おちあいろう(Japan)
- Rudas Thermal Bath(Hungary)
- SATAMA Sauna Resort & Spa(Germany)
- Scandinave Spa Whistler(Canada)
- Sense Of Self(Australia)
- Serlachius Art Sauna(Finland)
- Soak Bathhouse – South Yarra(Australia)
- Soria Moria Sauna(Norway)
- SPA ONE(Netherlands)
- Strøm Nordic Spa(Canada)
- Széchenyi Thermal Bath and Swimming Pool(Hungary)
- Tamina Therme(Switzerland)
- Terme Olimia(Slovenia)
- Thermen Maarssen(Netherlands)
- Tupaswilla(Finland)
- V Spa Hotel and Conference Centre(Estonia)
- Vabali Spa Hamburg(Germany)
サウナ文化を世界へ
このプロジェクトを手がけるのは、サウナクリエイティブ集団「TTNE」。プロサウナーとして活動する松尾大(ととのえ親方)と秋山大輔(サウナ師匠)が主宰する組織である。
TTNEはこれまでに100施設以上のサウナプロデュースを行ってきたほか、サウナランキングサイト「SAUNACHELIN」や日本サウナ学会など、さまざまなサウナ関連プロジェクトを展開している。
さらに、世界初のサウナに特化したアワードとして「SAUNA37」を立ち上げ、世界のサウナ文化を紹介してきた。

サウナ旅という新しい文化
世界にはまだ多くのサウナ文化が存在する。そして、その一つ一つが土地の歴史や自然と結びついている。
だからこそ、サウナは“体験する旅”になる。
「SAUNA37」は、そんな世界のサウナを知るための入り口だ。このリストをきっかけに、次の旅先をサウナから選ぶ人も増えていくのかもしれない。
SAUNA37:http://sauna37.com