RAKU SPA府中が空を制圧!府中で最も空に近いサウナ「天空サウナ」はもはや全サウナーが望んだ「天空の城」か?

by furosauna

サウナ、それは「地上戦」と「空中戦」の二刀流

RAKU SPA Station 府中の最大の特徴は、サウナが男性用2種類(天空サウナエリア内テントサウナを含むと4種類)、女性用1種類も存在する点。

府中駅徒歩2分という好立地からエントランスのある6階へ。このエレベーター移動の時点で、すでに我々の心臓は高鳴り始める。まるで、未知のダンジョンに挑む冒険者だ。

男性サウナーの主戦場となるのは、11階の浴場に隣接する「オートロウリュサウナ」と、その一つ上のフロア、12階の屋上にある「天空サウナエリア」である。

【地上戦】11F「オートロウリュサウナ」、油断したら瀕死の「灼熱のバズーカ」

まずは、施設の中核となる11階のサウナ室へ。広さは圧巻の約30人収容可能な大型サイズ。だが、その広さに騙されてはいけない。ここは油断したらマジでビビるレベルの「熱の戦場」だ。室温は83℃~90℃と表示されているが、体感温度はそれを遥かに凌駕する。その原因こそが、30分に一度、容赦なく発動される「オートロウリュ」だ。

サウナの入口には「前室」が!ここが50℃くらいで意外と過ごしやすい

ロウリュ?そんな生易しいものではない。RAKU SPA Station 府中の熱源は、ストーンに水を投入すると同時に、天井からの送風機が起動し、熱波をサウナ室全体に「バズーカのようにブチ込んでくる」

「ボゴーン!ってきた!なんかよく分からんけど熱いのがボゴーンって!」

と想像以上のオートロウリュ&爆風にオタオタする筆者。一瞬、語彙が失われてよく分からないオノマトペが飛び出す。

凶暴な爆風を送り込んでくる!

上段に座った者は、文字通り皮膚が焦げる感覚に襲われるだろう。これはもはや、汗をかくための儀式ではない。「熱と汗の仁義なき戦い」であり、この熱さに耐えきった者にだけ、皮膚の奥底に眠っていた「あまみ」という名の勲章が現れるのだ!

地上戦の締めくくりは、16℃ほどの水風呂へ。水流は凪だが、それがいい。熱戦で赤くなった皮膚に「羽衣」を優しく纏わせる。水から上がった後にひと休みすれば、次の「空中戦」への切符が手に入る。

お風呂も充実!
女性用サウナには「雲海」という名の豪快なミストサウナ
この女性用サウナ室が…
一瞬で雲の中に!

【空中戦】12F「天空の城エリア」、Mの極致「セルフ熱波」が狂気を誘う

地獄の地上戦を生き抜いた我々が次に向かうのは、いよいよRAKU SPA Station 府中が誇る「空中要塞」――府中駅前上空12階に静かに浮かび続ける「天空エリア」である。

男は裸になり、階段を登る。この瞬間が少し小っ恥ずかしい。たどり着いた屋上は、もはや遊園地の最上階。

一つ目の狂気がメインサウナ「天空サウナ」だ。100℃超えという超本格派でスパルタンなセッティング。そして、ここで極楽湯はサウナーに「究極の自己責任」を求める。セルフロウリュと、団扇を使った「セルフ熱波」が可能なのだ。

熱波は、与えられるものではない。自ら勝ち取るものだ!」と中江兆民が言ったとか、言ってないとか(言ってない)。

他人の熱波を待つな。自分の限界に挑み、自らの手で熱波を仰ぎ、肉体を焼き尽くせ!これぞサウナーの極致!狂気の沙汰!だが、その狂気が我々を本質的な「ととのい」へと導く。

そして、その脇には、追加料金不要で利用できるテントサウナが2台。セルフ熱波に疲弊し、「一旦、文明を捨てて落ち着きたい」時に逃げ込むシェルターだ。

灼熱の天空サウナで肉体を限界まで追い込んだ後、我々が取るべき行動は一つ。「回復の泉」へ浸かるのだ。

外気浴エリアには、なんと潜水OKの「壺水風呂」が4浴槽も設置されている。熱波で焼け焦げた肉体が悲鳴を上げる中、深々と身体を沈める五右衛門風呂スタイル。顔まで沈めれば、すべてのノイズが消え、天国が始まる。

水風呂から這い上がり、いざ、空へ。

外気浴エリアには、その名の通り約20台の「インフィニティチェア」がズラリと並んでいる。このインフィニティチェアに身を委ね、背もたれを倒した瞬間、筆者の視界は一変した。

眼下に広がるのは、府中市内の景色。そして遠くに見えるのは富士山!夜になれば、街のネオンが輝く「天空の夜景」となる。

天気の良い日は最高のロケーション!
富士山!富士山!高いぞ高いぞ富士山!

全身の血流が「あまみ」となって皮膚に現れ、思考が停止する。

「あれ? 地面が動いてる……」

否、違う!自分が地球の自転という名の優しいマントル流に乗って、静かに漂っているのだ!それは、もはや人類の業を超えた感覚!宇宙サイズで自分というちっぽけな人間を見つめ直す!これこそが小宇宙、否、小府中(コスモ)を感じるということなのだ!RAKU SPA Station 府中は、この体験のために、宇宙(そら)に最も近い地上12階にこのエリアを築いたのだ!(たぶん)

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