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狩野川を望むバレルサウナが圧巻!伊豆の名旅館「おちあいろう」がサウナ3施設を刷新

by furosauna

明治7年創業、登録有形文化財の温泉宿「おちあいろう」(静岡県伊豆市)が大規模リニューアルを完了した。運営する株式会社Plan・Do・Seeが2025年10月20日に発表したもので、サウナ施設の新設・刷新を中心に、温泉や客室を含む大幅なアップデートを実施。歴史的建造物の価値を保ちながら、現代のニーズに応える滞在体験を提供する。

狩野川畔に年中利用可能なバレルサウナ

最大の目玉は、従来の川辺のテントサウナに代わって導入された「ONE SAUNA」のバレルサウナだ。鳥取県産の智頭杉で組み上げられたこのサウナは、狩野川沿いに佇み、サウナ室の小窓から天城の清流を望む設計。透明度の高いせせらぎに耳を澄ませながら、四季折々に移ろう山肌を眺める外気浴が楽しめる。一年を通じて利用可能で、自然との一体感を味わえる日本でも稀有な体験を提供する。

ONE SAUNAは日本の森の恵みを活かす地産地消のサウナブランド。自然を尊び、その土地の文化や素材を大切にするコンセプトが「おちあいろう」の理念と合致し、導入に至った。

露天風呂「星の湯」に北欧産サウナを導入

露天風呂「星の湯」には、totonoüの北欧・エストニア産スクエアバレルサウナを導入し、「星サウナ」として新設した。拡張工事を経て生まれ変わったこの施設は、渓流の音を聞きながら贅沢な時間を過ごせる男女別入れ替え制の浴場だ。

使用されているのは「サーモスプルース」と呼ばれるエストニア産のサウナ用木材。薬剤を使わず高温で仕上げる熱処理木材で、湿気や温度変化に強く美しさを長く保つ。真四角と丸型の良い点を組み合わせた設計により蒸気が滞留しやすく、足元までしっかりと温まる構造だ。木の香りに包まれる落ち着いた空間でじんわりと熱を感じながら、夜には満天の星空を仰ぎ見ることができる。

水着着用の「サーマルスプリング」が誕生

長年親しまれてきた洞窟風呂は、水着着用で男女ともに入浴できる「サーマルスプリング」へと生まれ変わった。国内ではまだ数少ないスタイルで、ご夫婦やご友人、ファミリーが一緒に源泉かけ流しの「美肌の湯」を楽しめる。日本の温泉に馴染みの少ない海外からのゲストも気兼ねなく利用でき、多様なゲストが温泉を通じて心通う体験が広がる空間に進化した。

サウナ愛好家から初心者まで満足する施設へ

今回のリニューアルにより、「おちあいろう」には3つの異なるタイプのサウナが揃った。川辺のバレルサウナ、星の湯のスクエアバレルサウナ、そして水着で楽しむサーマルスプリング。それぞれが異なる魅力を持ち、サウナ愛好家から初心者まで心身を解きほぐす極上のひとときを提供する。

露天風呂付き客室と漫画ラウンジも新設

サウナ施設以外にも、和洋室「紅梅」と「常夏」に露天風呂を新設。「常夏」には徳島産「阿波の青石」の岩の塊(4t)からくり抜いて削り出した2.5tの源泉掛け流しの岩風呂を、「紅梅」には木曽石(2t)を使用した露天風呂を設置した。

さらに、蔦屋書店セレクトの「漫画ラウンジ」も新設。昭和初期~中期を中心とした不朽の名作を揃え、温泉・サウナでリフレッシュした後のくつろぎの空間として1日中自由に楽しめる。

2年連続ミシュランキー獲得の名旅館

「おちあいろう」は島崎藤村や川端康成など名高い文人も訪れた歴史ある温泉宿。全客室を含め7箇所が有形文化財に登録されており、2024年より2年連続で1ミシュランキーを獲得している。4000坪の敷地に意匠がすべて異なる16室と1棟を構え、伊豆の豊かな自然と川のせせらぎに包まれた滞在体験を提供する。


おちあいろう 

所在地:静岡県伊豆市湯ヶ島1887-1
公式サイト:https://www.ochiairo.co.jp/

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